竹林に住むのが私の唯一といっても良い望みでしょうか。
竹といえば、孟宗竹。今回は孟宗竹にまつわるファンタジックなお話です。
呉に孟宗(字は恭武)という人物がいた。
三公という高位に昇進した人物であるが、殊に母親への篤実な孝行者として有名だった。
ある冬の日、孟宗は筍好きの母のために筍狩りに出かけた。しかし、季節柄当然のことだが、筍は全く見当たらない。
これでは母を喜ばせてあげられない・・・
そう孟宗が嘆いていると、彼の孝心に感応したのか、なんと筍がにょきにょきと生えてきたではないか!
こうして孟宗は母に季節はずれの筍を食べさせることができた。
その竹(筍)こそ、今日の孟宗竹と呼ばれるものである。
儒教色の強さ差し引いても、和ませてくれる話ですね。私のお気に入りのエピソードの一つです。
彼はその社会的功績を云々するまでもなく、十二分に後世に名を残したわけですから大したものです。
ちなみに、母への愛が迸るあまりに、母の葬儀には職務をほったらかして駆けつけたという挿話も残っています。当然厳罰に処せられるべきところですが、彼のそれまでの勤勉な素行を斟酌して、そのまま官職を与えるという特別措置が取られました。





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