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脇役に徹する

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三国志の主役と言うと、
曹操、劉備、諸葛亮、関羽、場合によっては張飛、司馬懿

おそらくこの程度ではないかと思います。
あくまで三国志演義を基調とした
オーソドックスな三国志(吉川英治の「三国志」など)の場合です。

彼らいわゆる主役に対し、あくまで脇役に徹した者たちがいます。
今回は、曹操の従弟で挙兵当時から、
彼を支え続けた曹洪の渋いエピソードをご紹介しましょう。


董卓討伐を旗印に諸侯に檄を飛ばした曹操は、
長安へ引き上げた董卓を深追いして、
董卓の将・徐栄に散々に打ち負かされました。

敵の追撃は峻烈を極め、曹操は乗っていた馬を失ってしまいます。
そのとき曹洪は自分の馬を曹操に譲り、自身は徒歩で従おうとします。
曹操は曹洪の申し出を断ろうとしたところ、曹洪は

「天下に私は必要ありませんが、あなたがいないわけにはいきません。」

と言い、曹操を馬に乗せ、徒歩で付き従いました。
さらに、藷竦・ノ達すると
歩き回って船を手に入れて曹操とともに渡って逃げ帰ったのです。


時代を担うのは主君、自分はその支えになれば良い・・・
自身の役割をはっきりと認識し、それに徹しきる曹洪の姿は実に印象的です。

この際、曹操が本当に天下に必要な器の持ち主で、
曹洪にそれを見抜く先見の明があったかどうかは問題ではありません。
下克上の乱世の中、誰にも立身のチャンスはある中で、
脇役としての立場を明確に意識した彼の確信はどこから湧いていたのでしょうか。

実に多様な人の生き様を見ることができます。
曹洪のこの姿は、特徴的な生き方の中の一つです。
皆さんは彼の生き様をどう感じるでしょうか。

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